四部「よことたて」
「鹿児島に住み始めて思ったのは、影響し合わないことですね。誰かが何か面白いことはじめても近寄って一緒にするか、全くしないか。それでは大きなムーブメントにならない。しかし集合体で捉えたとき、もし一部が破綻しても他が生きていけるから強い場所だといえるんです。」
4年前、イベントを開催してゲストの方とご飯を食べていたときに言っていた言葉。この視点を忘れられずにいて、「場」と云う物を細胞のように観察するようになって気付いた。たての繋がりが作用するからムーブメントにならないのかもしれない。
繋がりは大切。
それは間違えない。けれど、その力の働き方は一方向ではない。よこの繋がりとたての繋がりがある。よこの繋がりは相対的で、たての繋がりは絶対的。たての繋がりを例えていえば、三男として生まれてきたら、死ぬその日まで三男としての扱いを受けるような絶対的な枠は窮屈であるが、安心も同時に存在する。
横と縦、どちらをどれだけ重要視するかは人の性質に寄る。
ツル科の植物のようにひたすら横に伸ばしながら光を得るか、杉のように縦にまっすぐ伸びて競争し合うのか、生存戦略は一人一人が決めたらいい。
縦の繋がりを大切にしながら、根を深く張った繋がりを築けるような人では在りたいなあ、、タンブルウィードみたいな生き方してるから瘋癲は否めない、、
でも、10年後はお店なのか何なのかはするつもりでいて。今は種蒔きと草抜きと開墾中。ふつうに生きられるようになるまで、やるよ。
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